こんにちは!
絵描きのサチコです。
絵を始めたい方や初心者の方向けに楽しく絵を描くための情報を発信しています。
アクリル絵の具は、すぐに乾くためどんどん書き足していけるので、初心者でも扱いやすい絵の具と言われています。
しかし
パレットについた絵の具が取れない!
なんていう経験は、皆さんにもあるのではないでしょうか?
乾燥したアクリル絵の具は、本当に強固で落ちづらいです。その分、耐水性で丈夫な画面ができるのですが・・。
今では、パレットにするものも工夫したりして、準備も片付けも効率よく扱えるようになり、ストレスもなくなりました。
ここでは、パレットを使った時のアクリル絵の具の落とし方、落ちやすくするための工夫やパレットの選び方をお伝えしていきますね。

アクリル絵の具の特性を知って、扱いを知っていきましょう。その上で工夫すると、楽しく、快適に(とても大事です)絵描きライフが送れますよー!
アクリル絵の具は落ちづらい

アクリル絵の具の特性
アクリル絵の具は水溶性ですので、チューブから出した後は水で溶いて使うことができます。ですが、アクリル絵の具は乾きが早いという特性を持っています。また乾くと耐水性となります。
なぜ、乾きが早いのか!?その理由は原料にあります。
アクリル絵の具は耐久性の高いアクリル樹脂で作られています。ですので、空気に触れると絵の具の中の水分が蒸発して、絵の具が固まリます。

空気に触れるとどんどん固まりますよ〜。アクリル絵の具の蓋はしっかりと閉めましょう!
早めの対処が大事
この特性を踏まえると、パレットに出したアクリル絵の具は、【できるだけ早く対処する】ことが、ポイントになります!
パレットは絵の具を出したままで、置きっぱなしにしないようにしましょう。
パレットについたアクリル絵の具の落とし方

乾く前
- まずティッシュなどで、絵の具を拭き取りましょう。アクリル絵の具が排水管の中で固まってしまう可能性があるため、できるだけ余分な絵の具は拭き取っておきます。
- その後、ぬるま湯で水洗いします。
乾いた後
乾いた直後の汚れ
- パレットにぬるま湯、または水に浸しておきます
- 柔らかくなるまで待ちます
- 浮き上がった絵の具はペーパータオルなどで拭き取りましょう
- パレットを洗います。指、またはスポンジや布などを使い丁寧に洗いましょう
時間がたった汚れ
マジックリンスプレーを使う
- 台所用の油汚れに使うマジックリンスプレーをかけて数分ほど放置
- スポンジでこする。
重曹を使う
- お湯(40度前後)につけ置きして、絵の具を柔らかくする
- 重曹とスポンジでこする。
日焼け止めを使う
- 日焼け止めを絵の具に塗り込む
- 絵の具が柔らかくなるまで馴染ませる
- スポンジや綿棒などでこすりとる
上記で落ちない汚れ
アクリル専用クリーナーを使う。様々なメーカーから絵の具を落とすためのクリーナーが販売されています。
アクリル絵の具が乾かないための工夫
事前にパレットを湿らせておく
- 霧吹きなどで事前にパレットを湿らせておき、アクリル絵の具がパレットにくっつかな異様に工夫をします。
- パレットの上に水で湿らせたペーパーを広げ、その上にアクリル絵の具を出します。

アクリル絵の具は水溶性だから、湿らせておくと乾燥を遅らせることができます。
一度、試してみてくださいね。
絵の具は必要な分だけ出す
チューブに入れておけば乾燥しませんが、出してしまうとその瞬間から乾燥が始まります。出来るだけ使う量だけ出して使うようにしましょう。
水彩絵の具は全色をパレットに出して使います。ですが、アクリル絵の具は固まってしまうともう使えなくなりますので、その都度、使うぶんだけ出すようにすると良いです。

水彩絵の具は、乾燥した後も、また水で溶かすことができます。
アクリル絵の具は、ガチガチに固まって絶対に溶けません(笑
絵の具を出した後は霧吹きをかけラップをする
絵の具の乾燥を防ぐため、絵の具に霧吹きをかけラップをします。乾燥を遅らせることができます。

私はこの方法はよく使います。何日にもかけて大きな絵を描くときは便利です。
混色した色が気に入った時は、この方法で保存しています。
アクリル絵の具がパレットにつかない工夫

パレットにアルミホイルを被せておく
パレットのくぼみに沿わせて被せましょう。使い終わったらアルミホイルを剥がすだけで、パレットを綺麗に保つことができます。
アクリル絵の具に適したパレット

パレットといえば、小学生の時の絵の具セットに入っているようなプラスチック製のパレットが馴染みがあると思います。
しかし、あくまでも水彩絵の具のためのものです。基本的にはアクリル絵の具にはお勧めしません。
陶器製やガラス製のパレット
表面がツルツルしているため、お手入れがしやすいです。固まったアクリル絵の具も、ぬるま湯で柔らかくした後はめくるように剥がすことができます。
紙パレット
画材やさんに売っている、紙でできたパレットです。表面がツルツルとしていて撥水性となっており、大きさもいろいろあります。
何十枚と重なっていますので、絵の具を出す面がいっぱいになったら上の紙だけとって捨てることができます。

準備も片付けもとても楽です。かさばらないので、持ち運びもしやすいですよ。
お金はかかりますが、便利なのでお勧めです。
絵皿
陶器製やガラス製をお勧めします。プラスチック製は避けましょう。
水をたくさん含ませたい時やたくさんの絵の具を使うときに便利です。
乾かない間に、紙で拭き取り、すすぎましょう。乾いてしまったら、しばらく水につけておくと絵の具が剥がれ安くなります。
持ち運びには不向きです。
その他、パレットとして使えるもの
紙皿
耐水性のツルツルしたものを選びます。100均のものでよいです。たくさんの絵の具を使う時や、水を多く含む時に便利です。
片付けも捨てるだけです。
ダンボール
ダンボールにラップやアルミホイルを巻き付けて使います。自分の好みの大きさに切って使えます。
プラスチックトレー
生鮮食品のプラスチックトレーも使うことができます。ラップやアルミホイルを被せて使いましょう。
縁が立ち上がっているので、大量に絵の具を使うときや水を多く含ませたい時に便利です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
アクリル絵の具は、乾燥すると本当に頑丈で、落とすには難敵となります。基本的には、できるだけ早く対処するようにしましょう。
しかし、集中して描いているとそういうわけにもいきませんので、紙パレットを使うなど、捨てるだけで処理できるものなど、自分にとって使い勝手が良い方法を試してみましょう。
持ち運びをするかどうかで、選んでも良いでしょう。お家で描くなら、絵皿など。外で描くなら、紙皿や紙パレットなどを用意しておくと良いでしょう。
道具を大切にしたり、工夫したりして、楽しく絵を描いていきましょう。
私も絵を描き始めた頃は、パレットやたくさんの筆をダメにしてきました(泣
あの頃は絵の具の扱いに無頓着でしたね・・・